登山やキャンプが好きで、自然の中で過ごす時間が大好きなのですが、年々「熊の出没」がニュースになるたびに少し怖くなってきました。特に秋は食べ物を探して熊が活動的になる時期。そんな話を聞くたびに、「熊よけスプレーを持っていたほうがいいのかな?」と思うようになりました。でも、登山用品店で見てみると値段が結構高いんですよね。そこで私も含め、多くの人が気になるのが「熊スプレーの代用になるものってあるの?」ということです。
まず最初に知っておきたいのは、本来の「熊スプレー(ベアスプレー)」は、唐辛子成分(カプサイシン)を主成分とした専用の防護スプレーで、熊が人に接近してきた際に一時的に撃退するためのものだということ。市販の防犯スプレーや虫除けスプレーとはまったく異なります。強力な成分が使われていて、風向きや距離を誤ると自分にも被害が及ぶ可能性があるため、使い方には注意が必要です。とはいえ、いざという時の安心感は大きく、登山をよくする人たちの中では「お守り代わり」として持っている方も多いようです。
私も熊スプレーを買おうか迷っていたとき、登山仲間に「代わりになるものってある?」と聞いてみたところ、「完全な代用はないけど、音や匂いで熊を寄せつけない工夫はできるよ」と教えてもらいました。例えば、鈴やラジオなどの「音」。熊は基本的に人を避ける動物なので、人の気配を感じると自ら離れていくことが多いそうです。私はそれを聞いて、山に入るときはリュックに熊鈴をつけるようにしました。最初は少しうるさいかなと思いましたが、音が出るだけで安心感が違います。
もうひとつ有効だと言われているのが、「匂いを避けること」。食べ物の香りや甘い飲み物、香水などは熊を引き寄せてしまう原因になります。特にキャンプでは、夜間に食べ物を外に出しっぱなしにしないことが重要です。私は以前、夜中にテントの外で何かが動く音を聞いてヒヤッとした経験があります。翌朝、地元の方に聞いたら「お菓子の袋の匂いでも熊は気づくことがある」とのことでした。それ以来、食べ物は密閉袋に入れて車の中やテントから離れた場所に置くようにしています。
では、「スプレーの代用」として身近なもので使えるものはあるのでしょうか?
結論から言うと、熊スプレーの代用として市販の防犯スプレー(催涙スプレーなど)を使うのはおすすめできません。 熊は人間よりもずっと体が大きく、皮膚も毛も厚いため、人間用の防犯スプレーではほとんど効果がないのだそうです。逆に、刺激の匂いで熊を興奮させてしまう可能性もあるそうです。
とはいえ、「何も持たずに山に入るのは不安」という方には、**代用的な“予防グッズ”**を取り入れるのがおすすめです。たとえば、熊よけ鈴のほかに、音の出るホイッスルや小型ラジオを持っていくのも効果的。私の友人は、100円ショップで売っている金属製のカップをリュックの外側にぶら下げて、歩くたびにカランカランと音が鳴るようにしているそうです。手軽で意外と効果があるとのこと。
また、キャンプや登山では「熊よけ線香」という商品もあります。ハーブや唐辛子の成分を配合していて、煙や匂いを嫌がる熊に近寄らせない仕組みです。私も試してみましたが、虫除け効果もあって一石二鳥でした。ただし、あくまで“寄せつけにくくする”ものであって、完全に防げるわけではないので過信は禁物です。
もし本格的な山や人の少ない地域に行く予定があるなら、やはり正規の熊スプレーを用意しておくのが一番安心です。持ち歩くことで気持ちにも余裕が生まれ、落ち着いて行動できます。とはいえ、普段のハイキングや里山歩きなら、「音」と「匂い対策」で十分に防げる場合も多いです。
自然と向き合うときは、熊の存在を怖がりすぎず、でも甘く見ずに対策することが大切。熊スプレーがなくてもできる工夫はたくさんあります。自分に合った方法で、安全に自然を楽しんでくださいね。

