夏になると熱中症のニュースを目にする機会が増えます。
しかし、高齢者の中には「まだ暑くない」「エアコンは体に悪い」と言って、なかなかエアコンを使いたがらない方も少なくありません。
私の両親もまさにそのタイプでした。真夏でも窓を開けるだけで過ごそうとしていて、室温計を見ると30度を超えていることもありました。
なぜ高齢者はエアコンを嫌がるのでしょうか。そして、どうすれば無理なく使ってもらえるのでしょうか。
実際に我が家で経験したことを交えながらお話しします。
高齢者がエアコンを嫌がる主な理由
高齢者がエアコンを使いたがらない理由はいくつかあります。
まず多いのが「冷えすぎるのが苦手」というものです。
若い頃からエアコンを使う習慣がなかった世代では、冷房に対して「体調を崩すもの」というイメージを持っている方もいます。
また、「電気代がもったいない」と考える人も少なくありません。
年金生活になると節約意識が高くなり、暑さを我慢してしまうケースがあります。
さらに、高齢になると暑さを感じる感覚が鈍くなることもあります。
本人は「それほど暑くない」と思っていても、実際には室温が危険なレベルになっていることも珍しくありません。
我が家で最初に行ったこと
私がまず行ったのは、温湿度計を設置することでした。
「暑い」「暑くない」という感覚ではなく、数字で確認できるようにしたのです。
すると、両親も室温が30度を超えていることを見て驚いていました。
それまでは「今日はそれほど暑くない」と言っていた日でも、数字を見ると危険な暑さになっていたのです。
感覚ではなく数値で伝えることは非常に効果的でした。
エアコンを使ってもらうための工夫
「熱中症になるから使って」と何度言っても、なかなか行動に移してもらえないことがあります。
そんなときは設定温度を少し高めにして、まずはエアコンに慣れてもらう方法が効果的でした。
我が家では28度前後から始めました。
また、サーキュレーターや扇風機を併用すると、体感温度が下がり快適に過ごせます。
直接冷風が当たらないようにすると、「寒い」という不満も減りました。
最近では自動運転機能を利用することで、必要以上に冷えすぎることもありません。
離れて暮らす親の場合はどうする?
離れて暮らしている場合は特に心配になります。
そのような場合は、定期的な電話連絡や見守りサービスの活用も検討したいところです。
最近は室温をスマートフォンで確認できる温湿度計も販売されています。
高齢の親御さんがいる家庭では、こうした機器を利用することで安心感が大きくなります。
まとめ
高齢者がエアコンを嫌がる背景には、
・冷えすぎるのが苦手
・電気代への不安
・暑さを感じにくくなる
といった理由があります。
しかし、熱中症は命に関わることもあるため、暑さを我慢することは決して安全ではありません。
我が家では温湿度計を設置し、数字で室温を確認できるようにしたことで意識が変わりました。
無理に使わせるのではなく、「快適に過ごすための道具」としてエアコンを活用してもらうことが大切だと感じています。
今年の夏は、ご家族の室内環境を一度見直してみてはいかがでしょうか。


